職場で人のプライベートを他人に話す人に気をつけて!【心理・対処法・会話例を網羅】
職場での上司、同僚、部下との会話は、仕事をスムーズに進めるために欠かせませんよね。
しかし残念ながら、その雑談のせいでトラブルにつながることもあります。
その代表例が、「プライベートを他人に話す人」に関することなのです。
こうした出来事が続くと、職場での人間関係にヒビが入るだけでなく、大きなストレスになりかねません。
そこでこの記事では、
- 職場でプライベートを話す人の心理
- プライベートなことを他人に話してしまう理由
- 人のプライベートを他人に話す人への対処法
こちらについて、具体的な例を交えながら解説しますので、ぜひ参考にしてください。
職場で人のプライベートを他人に話す人の心理


人のプライベートをばらすなんて、何考えてるのか分からない!
職場で他人のプライベートを話す人には、色々な隠された心理があります。
こうした心理を分かっておくことで、冷静に対応できるようになりますよ。
承認欲求が強い
他人のプライベートを話す人の中には、「自分は何でも知っている」という印象を周りに与えたいと考えている人がいます。
他人の秘密やプライベートな情報を知っていることで、注目を集めたり、存在感を示したりしようとするのです。
「私、〇〇さんの秘密を知ってるんだよ」と言って自分の存在感を示したい。
こうした人は、他人のプライベートを話題にすることで「物知りな自分」をアピールし、周囲の関心を引きたいと考えています。
共感や仲間意識を得たい
「〇〇さんって、実はこんな人なんだよ」とプライベートを話すことで、相手から「それ、面白いね」や「そんなことがあったんだ」と反応を引き出し、共感を得たいと考える人もいます。
「実は、△△さんもこんなことがあったらしいよ」と誰かの話題を共有してしまう。
このタイプは、会話を通じて仲間意識を深めることを目的としています。
「みんなで盛り上がりたい」という思いが強いため、悪意はない場合が多いですが、結果として人を傷つけてしまうのです。
無意識に話してしまう
単純に「話のネタ」としてプライベートを他人に話してしまう人もいます。
このタイプの人は、本人が気付かないうちに他人の信頼を失っているケースが多いのが特徴。
「あれ、これ言っちゃいけなかったっけ?」と後で気付く。
本人に悪気がなく、ただの雑談の延長として話してしまうケースです。
このタイプは、「プライベートな話がどれだけ重要か」を深く考えていないことが多いですよ。
嫉妬や劣等感から話す
嫉妬心や劣等感から、他人のプライベートを暴露する人もいます。
相手の評判を落とすことで、自分が優位に立とうとする意図が隠されていることがあるのです。
「〇〇さん、最近昇進したけど、実は家庭では問題を抱えてるらしいよ」などとネガティブな情報を広める。
相手への嫉妬や劣等感が原因で、評判を下げるためにプライベートを話題にします。
こうした行動は、自分の優越感を満たすための手段となっているのでしょう。
ストレス発散が目的
自分が抱えているストレスを解消するために、他人のプライベートを話題にする人もいます。
この場合、特定の人物の情報を共有することで、自分の不満やモヤモヤを発散しようとしているのです。
職場で人のプライベートを他人に話す人の理由

具体的な行動には、以下のような背景や理由があります。
情報が自然と集まりやすい環境にいる
職場は日々のコミュニケーションが多い場であり、自然とプライベートな話が耳に入ることがありますよ。
このような環境が、人のプライベートを話題にするきっかけになるのです。
例えば、ランチや休憩時間に何気ない会話から情報を得て、それを広めてしまうなどです。
職場は日常的に情報が交錯する場です。そのため、誰かのプライベートが話題になりやすい環境が整っています。
会話のネタを探している
他人のプライベートを話題にする人の中には、日常的な会話のネタが不足している場合もあります。
そのため、自然と身近な情報に目を向け、プライベートな話を利用してしまうのです。
「最近何か面白い話ない?」と言われたときに、つい他人のプライベートを話してしまう人もいます。
雑談が苦手な人は、話題に困って無意識に他人のプライベートに頼ることがあります。
他人を利用して評価を操作したい
特定の情報を共有することで、他人の評価を操作しようとする人もいます。
これは、自分にとって有利な状況を作り出したいという意図が隠れています。
「〇〇さんって、実はこんな性格らしいよ」と陰口のように情報を操作し、特定の人物の評価を下げたり、周囲の人間関係をコントロールしたりする人もいますよ。
職場で人のプライベートを他人に話す人への対処法


プライベートを話す人とは関わりたくないよ〜。でも職場の人だしそうも言ってられない現実…。
具体例を交えながら、対処法を説明していきましょう。
話題を変える
相手がプライベートな話題を持ち出したら、別の話題にスムーズに切り替えましょう。
「それより、先日の会議の件なんだけど」と仕事に関する話題を振るのが効果的です。
相手:「〇〇さん、最近家を買ったらしいよ」
あなた:「へえ、そうなんだ。でも、今のプロジェクトどうなってるか知ってる?」
こうしたスムーズで自然な話題の変化は、プライベートな話題が広がらないようにできます。
丁寧に注意する
「その話題はあまり聞きたくないな」「プライベートな話は慎重に扱ったほうがいいよ」と、丁寧な言い方で自分の意見を伝えるのも一つの方法です。
「その話、〇〇さん自身が話してほしいかどうか分からないよね。慎重に扱ったほうがいいんじゃないかな?」
感情的にならず、冷静に伝えることで相手も気付きやすくなりますね。
距離を取る
プライベートを他人に話す人とは、あまり深い仲の良い関係を築かないようにするのも重要です。
会話の内容を仕事に限定することで、トラブルを避けられます。
「この書類、確認してくれた?」と具体的な仕事の話に切り替えると、相手がプライベートに触れる余地が少なくなります。
プライベートをよく話す人には、業務の話題を中心に会話を進めるよう意識しましょう。
信頼できる上司や同僚に相談する
一人で抱え込まず、信頼できる上司や同僚に状況を相談しましょう。
客観的なアドバイスをもらえるだけでなく、必要に応じて問題を共有してもらうことができます。
「最近、私の話が周りに広まっているようなんです。私からではどうにもできなくて…注意してもらうよう協力お願いできませんか?」
適切なタイミングで相談することで、周囲の協力を得られます。
メモを取る・レコーダーで記録
トラブルが大きくなる可能性がある場合は、会話の内容や日時をメモしておくことも有効です。
証拠を残しておくことで、後々の対処がしやすくなります。
「〇月〇日、〇〇さんが私のプライベートな話を同僚にしていた」
こうした記録を残しておくと、後で状況を説明しやすくなります。
プライベートなことを職場で言わないようにするにはどんな会話をしたらいいか


プライベートなことをうっかり話したのは良くなかったな…。でも話のネタが無いんだよ!
自分のプライベートが漏れるリスクを減らすための会話例を紹介します。
仕事に関する話題を優先する
日常会話では、業務内容や目標、成功事例など、仕事に関連する話題を中心にしましょう。
「今のプロジェクト、どのくらい進んでる?」
「次の会議で何を提案する予定?」
趣味や興味のある話をする
趣味や興味のある分野について話すと、プライベートに深く入り込まずに楽しい会話ができます。
「最近、週末にハイキングに行ったんだけど、すごく楽しかったよ!」
「好きな映画の新作が公開されたんだけど、もう見た?」
時事ネタを取り入れる
社会の話題や最近のニュースを取り上げるのも、無難で盛り上がりやすいです。
「最近のニュース、面白い話題あった?」
「〇〇地域のイベント、楽しそうだよね」
他人の話をよく聞く
自分の話を控えめにし、相手の話に耳を傾けるようにすると、自然とプライベートな内容を話す機会が減ります。
「最近、何か面白いことあった?」
「この前行ったレストラン、どんなメニューがあった?」
軽いジョークを使う
場の雰囲気を和らげるために、軽いジョークや楽しいエピソードを話すのもおすすめです。
「今日は忙しいから、もう少しコーヒーを飲んで頑張らないと!」
「今日通勤中に可愛くて面白い猫ちゃんがいてさあ」
番外編:職場で言われて嫌だった!自分のプライベートをバラされたエピソード集

職場で、他人にプライベートなことを勝手に話されてしまった経験は誰しも一度はあるのではないでしょうか。
ここでは、実際に言われて嫌だったエピソードを集めてみました。同じ経験をしない、させないためにも、注意が必要です。
恋愛事情を勝手に話された
「仲のいい同僚に『最近、結婚考えてるんだ』と相談したら、その後、社内のほぼ全員に『〇〇さん、もうすぐ結婚するらしいよ!』と広まっていた。
まだプロポーズもされてないのに、周りから『おめでとう』と祝われて困りました……。」
自分で話すタイミングを選びたかったのに、その機会を奪われてしまったのは残念すぎますね。
家族の事情を公表された
「休暇を取った理由を聞かれ、『実家で祖父母の世話がある』と話したら、『〇〇さん、家族の介護で大変らしいよ』と上司まで知るところに。
周囲の同情の目線が逆にプレッシャーになりました。」
家族の事情はプライベートな内容なのに、勝手に公表されると嫌になりますね。
金銭事情を広められた
「同僚に『最近引っ越したいけど、なかなかお金がたまらない』と軽く愚痴をこぼしたら、『〇〇さん、家計が大変みたい』と皆に話されていた。
経済的に苦しいと思われたくなくて、恥ずかしい思いをしました。」
金銭事情はデリケートな話題なのに、軽く扱われてしまいました。
健康に関することを言いふらされた
「体調不良で病院に行くときに『実は最近持病が悪化して……』と話したら、後日『〇〇さん、〇〇の病気らしいよ』と詳しく話されていた。
全然隠すつもりはなかったけれど、説明されるのは嫌でした。」
体調や病気について、自分の言葉で話したかったのに、勝手に広められたのはショックですよね。
趣味やプライベートの活動を笑い話にされた
「休日にコスプレイベントに参加していることを同僚に話したら、『〇〇さんって実はオタクなんだよ』と他の人に言われた。
軽いノリで言われたけど、真剣に趣味を楽しんでいるので、バカにされたようで辛かったです。」
趣味を尊重してもらえず、他人の話題にされたことは一生忘れられません。
恋愛や結婚のプレッシャーを受けた
「休憩中に『結婚しないの?』と聞かれて、『まだ予定はない』と答えたら、後日『〇〇さん、結婚しない主義なんだって』と勝手に話されていた。
全然そんなこと言ってないのに!」
誤解を生む形で話を広められたことはショックですね。
噂を誇張された
「転職を考えていることを親しい同僚に相談したら、『〇〇さん、もうすぐ会社辞めるらしいよ』と大げさに話されていた。
まだ考え始めたばかりなのに、上司に呼び出されて『何か問題があるのか?』と聞かれて焦りました。」
話が誇張されて広まり、誤解を招いたことは嫌なポイントですね。
あなたに当てはまる実例もあったのでは?
プライベートをバラされると本当に嫌な気分になりますよね。
そして自分が相手のプライベートをバラしてしまう側にならないよう、この例を参考に、相手との会話の流れに気をつけていきましょう。
まとめ
- 人のプライベートを話す人の心理は自信のなさなどからきている
- 話題を仕事中心にすることで、プライベートがバラされるリスクを減らせる
- あまりにも話が止まらないのならば、必要に応じて上司や同僚に相談し、状況を周りに知らせる
- 自分自身もプライベートな情報を慎重に扱い、会話の仕方を工夫しよう
こうした工夫を積み重ねることで、安心して職場生活を送ることができるでしょう。
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